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子どもは誰のもの?

2015年9月にノーンメック村でのホームステイが無事終わりました。
参加者のみなさんは、子どもたちと一緒に、元気に村の生活を楽しんでくれたようでホッとしています。
参加者のみなさんは、気づかなかったようですが、裏方ではいろいろありました。

一緒に草木染をしていた子どものお父さんが、酒に酔って子どもを探しに来て、
家の前でウロウロしていましたが、村の人たちがやんわりと追い払ってくれました。
アル中で普段から酒を飲んで、仕事はせず、奥さんには逃げられ、子どもの食事の世話もせず
暴力もふるうようなお父さんです。

子どもはまだ小学生。
家でろくに食べさせてもらえないのか、カムクーンカムペーン財団での活動中、
食事の時間になると、他の人の分のおかずも取ってしまい、腹がはちきれるかと思うほど、ご飯を口につっこみます。
飢えを知る子どものご飯の食べ方です。

DSCN7972_convert_20150925115738.jpg


C4Cが連携するタイのNGOカムクーンカムペーン財団では、これまで試行錯誤しながら
家庭環境に恵まれない子供たちの支援を、様々な方法で行ってきました。

最初、学校を通じて奨学金を中・高校生に支給することから始めました。
成績のよい子どもを選ぶのではなく、何らかの事情で親と一緒に暮らしていない
家庭環境の恵まれない子どもで、かつ勉強を続けたい者を選んで支援していました。
奨学金だけでなく、自己表現能力が向上するように、伝統音楽を学んだり、自然学習キャンプに行ったりと
子ども個人に対する支援が主たる活動でした。

しかし、子どもを支援するには、子ども個人に対する活動だけでは不十分です。
とってもいい子で、まじめに勉強する子も、奨学金の受取を断り、
親の求めに応じて、家計を助けるために中学を卒業して、すぐバンコクの建設現場で働き始めました。
もちろん、親孝行しながら親と一緒に都市で働くことは、子どもにとって選択肢の一つです。
しかし、日雇いの建築労働に社会保障はありません。
村でも何人もの大人が、建設現場から落ちたり、事故にあって、身体障害を負ったまま、
金を稼ぐことができず、妻や子供の世話になっています。
子どもは学業をあきらめ、家族を養う決心をし、また親と同じような過酷な労働環境に入っていきます。
家族やコミュニティ単位での、社会保障制度の必要性を強く感じました。

IMG_3682_convert_20150925115626.jpg

その後、地域で子どもの見守りができるよう、コミュニティに活動の中心を置こうと努力しました。
カムクーン財団の拠点である、ノーンタカイ・ノーンメック村小・中学校には、約4カ村の村の子どもたちが通っています。
(タイに学区はなく、どこの小・中学校に通ってもいいので、厳密には”地域”の学校とは言えないのですが・・・)
ノーンタカイ村は人口の多い村で、多くの寄付を学校に出しており、学校やPTAでもノーンタカイ村の人には発言権があります。
一方、ノーンタカイ村には、不法とばく場、インターネットカフェがあり、祭りではいつも酔っぱらった青少年の殺傷沙汰が起こります。
この村を拠点に、子どもたちとともに植林活動や伝統文化を学ぶ活動を行おうと思いましたが、
村長を始め、村の長老たちの協力がなかなか得られず、
活動拠点を隣接するノーンメック村に置くことにしました。

ノーンメック村は、100世帯に満たないこじんまりとした村で、村長を始め、村の長老たちが子どもやコミュニティの将来を心配し、カムクーン財団の活動にも賛同してくれています。
特に村長は、中学生の息子をバイクの事故で亡くしてから、青少年や高齢者の問題に関心を持つようになり
2013年、青少年が何もせずたむろしている状況を憂い、村の青少年のためのフットサル・コートを、村人たちと協力して作りました。
今後は、バレーボール・コートや公園、高齢者や青少年が集え、伝統的知識や文化を伝える学びの場のような集会所を建設しようとしています。

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カムクーンカムペーン財団では、今後、このノーンメック村を中心に、村人たちに子どもの見守り、コミュニティの文化を子どもに伝えること、コミュニティのリーダーを育てることの重要性を伝えていきます。
そして、家庭に問題を抱える子どもたちに、一時でも安心でき、自分が自分でいられる時間や場所を提供できるような空間を作っていきます。

それは、コミュニティの中になければなりません。
青少年のための就労支援基金設立のための牛銀行システムも再開しました。
子どもの居場所づくりも含め、地域活性化に尽力しようとする村人がいるノーンメック村を
これからも支援していこうと考えています。
どうぞ皆さんのご支援・ご教授をよろしくお願いいたします。(文責;加藤)
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