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タイの施餓鬼供養

タイにも施餓鬼供養があるのを知っていますか?

まずその前に、施餓鬼って何かわかりますか?

人は死ぬと、異界でその霊は次の生まれ変わりを待つと民間仏教では言われています。
早く生まれ変わって、この世に戻ってきてほしいと、生前を知る親族たちは一生懸命
追善供養などをして功徳を異界に転送します。
でも、死者の霊の中には、供養をしてくれる親族がいない者たちもいます。
日本風にいうなら、無縁仏っていうのかな。

餓鬼には、この世に親戚縁者がいないので、功徳を送ってくれる者がいません。
そのために、いつまでも異界をさまよい、この世に生まれ変わることができません。
それが餓鬼です。
餓鬼は醜く、苦しく、いつも腹を空かせています。
そんな餓鬼にも施しをして、少しでも楽に、早く生まれ変わってもらおうというのが
施餓鬼供養です。

つまり、これまで亡くなった人の霊すべてに施しをして功徳を分けようという
時間や空間を越えた慈悲の行為です。

普段からも、最近亡くなった家族や親族の顔を思い浮かべながら、お布施をして
功徳を送り、そのついでに名もない、名も知らぬ餓鬼にも、ご飯などの布施をしています。

そんな機会が、東北タイには、年4回以上あります。
これはタイの中部地方にはない、東北タイのラオ系民族の慣習です。

自分の家族や親族だけでなく、他の人にもいろいろなものを分けてあげることが善行である
という意識は、このような伝統的な慣習の影響も大きいようです。
とはいえ、そのような慣習を守る人も徐々に少なくなり、若い人達の中には知らない者も多いのが現実です。

そこで、ノーンメック村のお婆ちゃんたちと一緒に、子どもたちにも儀礼に参加してもらうことになりました。
その儀礼は、ブン・カオサークといいます。
直訳すれば、くじ飯供養祭。タイ陰暦10月の満月の朝に行われます。
昨年は、9月19日にお寺で行われました。

まず、儀礼の前日、村の長老である女性たちに集まってもらい、子どもたちにブン・カオサークの意味を
説明してもらいました。

ข้าวสาก4101s

その後、お婆ちゃんたちの指導で、死者の霊に差し上げる供物の準備をしました。
供物は、ご飯やおかず、お菓子、タバコなどをバナナの葉っぱに丁寧にくるんだものをたくさん作ります。
本当にたくさん、たくさん。
あれ?一人、あさっての方向を向いている男の子がいるぞ~

ข้าวสาก4079s

そして、翌日の朝、ノーンメック村のお寺。
多くの村人が集まった中、子どもたちも物を運ぶお手伝い。
みんな、自分の家で作った供物を持ってきています。

ข้าวสาก4119s

そしてお坊さんの読経。
読経の最中、このように水を流します。
流れる水の中に、僧侶が詠んだ尊い経の力が注入されるのです。
そして経の力が注入された聖水は、土へと返します。
大地を守る地母神が、この力や功徳を、天界もしくはその周辺にいる死者の霊に届けてくれるのです。

ข้าวสาก4163

聖水を木の根元に流し、供物を木の上や下に並べます。

ข้าวสาก4166s

しばらくすると境内から太鼓がなります。
すると、木の上に並べていた供物をあわてて取戻し、
また本堂に運びます。
「どうしてそんなややこしいことをするの?」と聞くと
「餓鬼にもあげるが、全部食べて行かれないように」とのこと。
あれ?結局、すべてを餓鬼に布施してくれるわけじゃないんだ。
そしてもちよった米菓子は、みんなで分けて家に持って帰ります。

ข้าวสาก4165s

何はともあれ、儀礼はこのように終わりました。

村のお婆ちゃんたちも、普段、お寺に来ることのない子どもたちがたくさん参加しているのを見て
驚くとともに、とてもよろこんでいました。
子どもたちも、自分たちの地域の文化を学びなおすことができたようです。

それにしても、女の子たちは、供物の準備や寺の手伝いなど、とてもよく働いてくれました。
一方、男の子は・・・。

出稼ぎによって、伝統の継承が断絶されようとしています。
子どもたちに小さい頃から地域の文化と接してもらい、
次へと伝えてもらいたいものです。

また、タイで寺は、コミュニティの中心にあります。
そのお寺で、多くの村人たちと接することで、子どもたちはより多くの大人たちに
存在を認識してもらえます。
なんだか、村のお寺は、日本のコミュニティ・センターのよう。

近所や同じコミュニティの子どもたちも
自分の子どもや孫と同じように、多くのお年寄りたちが気にかけ、見守ってくれる。
施餓鬼供養で見られるような、すべての死者の霊に供物を分ける伝統を
実生活でも生かし、これからも伝統を守っていってほしいと思います。
(文責:加藤)
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