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2015年1月カンボジア人のタイ・有機農業研修に同行しました

2014年9月に、C4C桒原・加藤が、現地NGO・KCD(Khmer Coommunity Development)を通じて支援するカンボジア農村プレックチュレイを訪問したとき、同行したタイ人トゥックとKCDとの話し合いの結果、今回の農業研修が実現しました。

プレックチュレイでの農業の問題点は、川と接し、毎年水没するために、恒常的に利用できる農耕地が限られていること、農薬や化学肥料による高コストと健康問題、農閑期が長いことです。
それらの問題を解決する方法として、KCDとプレックチュレイの農民はこれまで有機農業や堆肥づくり、果樹の植樹、養魚、養昆虫、養豚、養牛などを行ってきました。しかしその規模は小さく、行い始めた者も成功しているとは言えません。

そこで、カンボジア側から、タイで行われている有機農業の実態や、プレックチュレイと同じような洪水地域における農業のやり方などの実践を視察したいとの要望が出たため、カムクーンカムペーン財団のスタッフであるトゥックがタイの有機農業ネットワークを利用して、カンボジア人の負担にならないよう、陸路移動でカンボジアとの国境に一番近い、ブリラム県で研修をコーディネートしました。
桒原と加藤は、通訳も兼ねて、農業研修に同行しました。

研修先
・タイ国ブリラム県サトゥック郡サナームチャイ行政区セーンチャン村有機農業研修センター(Knowledge Center of Ban Saengchan)
・ブリラム県サトゥック郡サケー行政区サケー村 サイ氏の農場と自宅
・ブリラム県サトゥック郡サケー行政区プラップ村 手工芸グループ

参加者
参加者は、カンボジアからKCDスタッフである、Rachany(農村開発担当スタッフ、タイ語可)、Heng(子ども活動担当)、Poli(ローカルスタッフ兼農民)、Ran (ローカルスタッフ兼農民)の4人とカナダ人ボランティアMatthew、日本からC4Cの桒原、加藤、タイからカムクーンカムペーン財団のトゥック8人。

1月12日研修第一日目は、カンボジア・タイ国境Chong Jomにカンボジア・チームを迎えに行きセンターまで送りとどけました。国境から車を飛ばして2時間強。結構、時間がかかります。

2日目、セーンチャン村有機農業研修センター(Knowledge Center of Ban Saengchan)所長であるパイラット氏により、有機農業研修が行われました。
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セーンチャン村有機農業研修センターは、パイラット氏が15年ほど前から始めた農場です。もともと教師をしていたが、早期退職し、有機農業を始めた彼は、時を同じくして始まったタイ国王の「充足する農業kaset phophiang」プロジェクトの流れに乗り、日本大使館の援助で研修施設を建設したり、タイ政府から農業研修の受託を受け、現在、1年で約6千から7千人の人々に研修を行っています。そして有機農業こそが、自然環境に優しく、コストを下げることで貧困対策にもなると考え、積極的に有機農業を主体とした多角的経営を勧めてきました。彼の研修センターには、宿泊施設もあり、農民のみならず、役人、青少年などにも研修を行っています。

燻炭もできます。
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刺し木で、マナーオ(ゆず)を増やす方法をレクチャー
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実際やってみます。
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彼の農場では、堆肥づくりに力を入れています。生ごみをミミズ(アフリカ産)に与えたり、、豚、牛、鶏などの糞尿、枯葉、EMや成長ホルモンも米などの自然素材から製造し、極力、市場に頼らないで、すでに手元にある材料を最大限生かしていました。また、15年ほど前に植え始めた木が、現在大きく成長し、その木の枝を使った燻炭づくり、果樹を刺し木として増やす方法、木の幹で赤蟻の養殖などを行うことができるようになっていました。パイラット氏は、「農業はカッコいい」職業にしなければいけないと言い、売れる樹木や果樹の品種などを事細かに説明してくれました。

3日目は、カンボジア人から「有機農業生産物の加工過程を見たい」という要望が出たため、米からお菓子を作る方法を見てもらうことになりました。

パイラット氏の研修を受けたことがあり、近くで自ら有機農業と薬草栽培を行っているサイ氏の農場を少し見学した後、お宅に行き、小さな店先で有機米などを販売している様子を見て、生産物の販売先などについて話を聞きました。そして、サイ氏の奥さんであるトウィさんが米粉で作るワッフルをデモンストレーションしてくれました。そして、カンボジア人も一緒になってお菓子を作ってみました。
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午後からは、研修センターに戻り、パイラット氏の娘さん2人が油で揚げるお菓子作りを見せてくれました。どちらのお菓子も、慣れない者にはなかなか焼いたり揚げたりするのが難しそうでした。

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 4日目は、またサイ氏の農場を見に行きました。彼と奥さんも以前教師をしていましたが、有機農業や薬草知識に興味を持ち、早期退職して、現在の暮らしをしています。彼の田畑はムーン川に接したところにあり、毎年洪水に見舞われ、6-7年に一度しか稲の収穫ができないといいます。水没するだけでなく、洪水により大きな巻き貝が繁殖し、その貝が稲の根を食べるため、稲がだめになってしまうのです。

そこでサイ氏は、年を取って安く売られようとしている合鴨を買い取り、田んぼに放して貝を食べさせることで農薬を使わない方法を始めました。また堆肥は、畑の一部にサトウキビを植え、その糖分を使い、貝を加えて堆肥づくりをしていた。彼以外に同じような農法を始めた者も少し出てきたが、一番の問題点は、洪水の時期、水没しないよう土地の一部をかさ上げしなければならず、その費用が掛かる点でした。

サイ氏が住むのは、クメール系民族とタイ系民族が混在した村です。クメール語通訳のために村人を呼んできてくれました。彼らは、70年代の内戦時代にタイの難民キャンプで幼少期を過ごし、今はタイ人と結婚して定住したクメール人です。
ひょんなところで、内戦時代の苦労話を聞く貴重な時間を持つことができました。
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 また、サイ氏が20年前から植え始めたという薬草林を訪問しました。そこはかつて畑だったところだが、彼はいろいろな木を植え、その草木を薬草治療に利用していました。彼とその妻は、薬草の知識を学び、薬草師として自宅で週に1回、来た人を無料で診察し薬草を処方しています。彼が言うには、「死んだあと、天国に行きたいから」「今の生活で十分だから、持っている物を人にあげたい」とのこと。

お茶らけカンボジア・コンビ(ランとヘン)
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サイ氏の薬草林に行った後、水草の繊維で手工芸品を作っている、村の婦人グループを訪ねました。
川が近く、水草は身近にたくさんあります。これを利用して何かできないかと模索した結果、水草の繊維を使って人形などを作って、注文に応じて売っているそうです。家にいてできるため、出稼ぎに出ることができない女性の重要な副収入になっており、この仕事で子どもを学校に行かせることができたという女性の話も聞かせてもらいました。

そしてみんなで試しに作ってみました。
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完成品。私たちは完成させることができませんでしたが・・・。
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 この日は、サイ氏夫妻のご厚意で、自宅に宿泊させてもらい、次の日の早朝、カンボジア人チームは帰路につきました。
今後もこのような草の根交流ができればいいなと思います。
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