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タイ事業・再起動します!コミュニティ事業へ

1年間もブログを更新せず、すみません!!m(__)m

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2018年度のタイ事業は、これまでの成果を検討した結果、子ども個人への支援から徐々に子どもを支えるコミュニティ事業へとシフトしていくことになりました。


これまで子どもに対する奨学金やキャンプなどを行ってきましたが、支援する子どもたちが居住する地域がかなり広い範囲にあり、みんなで一緒に活動することが困難であることとから、やはりコミュニティ・4・チルドレンの目的である「子どもが笑顔に育つことができるコミュニティ」を強化することに重点を置くべきだと考えた結果です。


2018年度は、子ども個人に対する事業を行うタイ・カムクーンカムペーン財団への支援を継続しますが、2019年度からは、コミュニティ事業を行うノーンメック村に拠点を移し、村を充実させ、若者たちが暮らしたいと思える魅力ある地域を作るため、有機農業支援を基盤とし、伝統的な地元の知識を継承できるような事業を行います。自分たちが生まれ育った村で、人と人との繋がりを強化し、尊厳を持って暮らすことが、子どもたちを見守る地域を作ることに繋がると信じています。

  

そのノーンメック村コミュニティ事業の一環として、村の若者たちと藍染を含む草木染を始めました。

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サコンナコン県の藍染が盛んな村へ研修に行き、泥藍作り、管理、染める方法などを学び、自分の村に持ち帰って、試行錯誤しながら練習しました。藍以外のものは、家の周りの木や草を利用しました。

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コンケン大学の農業祭のブースの一部に自分たちが染めたTシャツやスカーフなどを出展させてもらい、売ることにも挑戦!結構売れました!

Facebookを通じて、タイの知り合いたちにも呼びかけ、ネット販売も始めました。

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学業を終えて出稼ぎに、または高い教育を求めて村を出ていく人が多いなか、個人や家の都合で村に居なければならない若者たちもいます。

祖母の介護をするために実家に居なければならない人、都市の生活にどうしても馴染めず、農場で母と二人暮らしをしている人、最近ではタイでも一人っ子は珍しくありません。どこかへ行ったとしても必ず帰ってこられる故郷があることは、辛い仕事や学業の励みになります。その故郷を崩壊させないためには、村に残る若者たちの仕事づくりや彼らを地域のリーダーとして育成することが必要です。

 

今後の活躍にご期待ください!

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第三回NTT労組関西総支部タイワークキャンプを実施しました

ご報告が遅くなりましたが、
2018年2月21日―27日、NTT労働組合関西総支部タイ東北地方農村ワークキャンプを、
タイ国コンケン県ムアン郡サワティー行政区ノーンメック村において実施しました。
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NTT労組関西総支部とタイ国東北地方ノーンメック村との関わりは、2014年11月のタイ・スタディツアーに始まりました。
その時、児童労働を撲滅させ、貧困の連鎖を断ち切るために、地域の人たちと協働して行う社会貢献のあり方を調査しました。その結果を受け、2016年にノーンメック村で多目的スポーツコートの建設・拡張工事、2017年には、ノーンメック村コミュニティ・センターを完成させました。

ノーンメック村では、村長を筆頭に大人たちが子どもや高齢者が孤独にならず、お互い助け合う気持ちを思い起こし、平穏なコミュニティを取り戻そうと尽力しています。そして日本の人々との協働を通じて、村の人々も現在の活動に対する自信と今後の励みを得ることができました。
NTT労組とともに作ったスポーツコートでは、若い男性・こどもだけではなく、女の子たちも放課後や休日に遊ぶようになりました。コミュニティ・センターは、雨天でも村人が集うことができ、様々な研修や祭りを行う場として利用されています。

これまでのワーク経験から、村長を始め村人たちは「これからも日本の方々との末長い交流を続けたい」と強く願っています。そこで、今回のワークでは、村人たちの有機農業の取り組みを応援するため、堆肥づくり、EM団子づくり、公共池の周りの整備を行いました。

s_DSCN1035.jpg EM団子を一緒に作りました。

s_DSCN1039.jpgEM団子。こんな感じ。

s_DSCN1075.jpg作ったEM団子を池に投げ入れました。
村の公共池は、大切な水源です。家庭用に利用されています。
しかし最近、ヘドロが多くなり、臭いが気になるようになりました。
そこでEM団子(微生物配合)によって、ヘドロを分解し、水を浄化するために
皆で作ったわけです。

s_DSCN1053.jpg村のおばさんたちとお菓子作り
村の女性たちが、カーオマット(もち米のお菓子)を作り、
日本人側は、餡子を持ってきて、おはぎを作りました。
タイのもち米でも、日本のお菓子が作れるんですね。
 s_DSCN1115.jpg送別会で旅の安全を願う招魂儀礼
多くの村人に、旅の安全を願って、手首に綿糸を巻いてもらいました。
結婚式や葬式と日が重なる中、多くの村人が送別会に参加してくれました。

今回は、ワークのメンバーが、村人とのコミュニケーションを積極的に図ってくれたため
村のおばさんたちの評判は上々。
とても喜んでいました。

軍事政権が続くタイでは、4年以上全国総選挙が行われていません。
次期選挙をにらんで、中央政権からバラマキともいえるほど
多くのプロジェクトが村に流入し、
元村長(現行政区長)は、その対応に追われています。
それでもNTT労組メンバーが村にいる間は、忙しい中時間を見つけて
できる限り、参加してくださいました。

これからも皆さんのご協力によって、子どもを見守るコミュニティづくりを
地元の人々とともに進めていきたいと思う次第です。(文責;加藤)

牛銀行ご報告2017年

長らくブログを更新せず、申し訳ありませんm(__)m
最近ではFacebook中心の広報・ご報告となってしまったため、ブログを書く機会が少なくなってしまいました。
でもFacebookでは、記事が流れて行ってしまうため、思い返してみたくても過去の記事はみることができません。(世の中に情報が多すぎるんですよね)
ですから、見ていただきたいご報告の中で、年次報告書では書けなかった部分をなるべくブログにあげていこうと思います。

以下は、長らくさぼっておりました牛銀行(村の青年のための就労支援基金設立にむけて)事業の報告です。
ノーンメック村では、一人目の飼育者が飼っていた3頭の母牛から3頭の子牛が生まれ、離乳期を過ぎたので、3頭の母牛が次の飼育者の元へ移動しました。そしてうち2頭から2頭の子牛が生まれました。(牛銀行システムについては、過去のブログを参照してください)

新しい飼育者は、ノーンメック村の牛銀行委員会が厳選した村人で、牛飼育の知識もあり、牛を愛し、有機農業にも挑戦しています。集落から少し離れた畑に家を建て、有機野菜や果物を植え、静かな自然の中に暮らしており、牛たちも幸せそうに見えます。

2年ほど前に口蹄疫が流行したため、牛銀行キャンペーンでいただいたご寄付(母牛3頭分相当)は、まだタイで貯蓄したまま、新しい牛を買っていません。牛の病気、飼育者の責任、問題があったときの保障など、牛銀行委員会ではいつも議論しながらシステムの運営を考えています。その様子を見守りながら、時期をみて牛を買おうと考えています。

これからもご支援、見守り、よろしくお願いいたします(文責・加藤)

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青少年農業研修センター(仮称)に向けて

今年度C4Cが支援するプロジェクトが増えました。
それは、「子どもとコミュニティのための農業研修センター計画(仮称)」です。

子どもや村人とともに、なるべく化学肥料や除草剤を使わず、在来種保全を視野にいれた稲作の全工程を実施します。
稲作を行う土地は、無償で貸してくれる人がいました。

農村に住む農民の子供であっても、田植えをしたことがない子供が増えています。
稲作は、経済的に重要なのではありません。稲作に関連した様々な知識や技術があり、
そこから生じた様々な慣習、「結」や季節に応じた儀礼、信仰があります。
そして、人々を結び付け、農村生活の基盤を作ります。
稲作は文化的にも継承しなければならない文化です。

↓ちなみに、この写真は8月14日にタイ、カンボジア、フィリピン、日本の青少年が集まったタイでのキャンプ。
キャンプ場で宿泊したのち、ノーンメック村に来て、みんなで田植えを手伝ってくれました!
左から、カンボジア人3人、タイ人二人、後ろに隠れて黙々と田植えをしている日本人!
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稲刈りは、11月頃です。
誰か行く人、いるかな?
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2016年タイ東北地方農村ワークキャンプ(2)牛銀行への寄付ご報告

ワークでは、スポーツコート建設の他、牛銀行の牛を飼うための牛舎の修繕や垣根の補強工事も手伝いました。
ただし、こちらの方は諸事情により完成せず(コンクリートが来ない、電動ドリルが折れる等)。

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牛銀行とは、以前のブログにも書きましたが、2013年より始めたプロジェクトです。
ノーンメック村の青少年就労支援基金設立のために、村人に牛を飼育してもらい、その利潤で基金を設立しようという計画です。

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牛銀行(循環型)
①3頭の牝牛を一家族が飼育し、約1年後3頭の子牛が生まれます。
②授乳期(約1年)後に、子牛3頭のうち2頭を飼育者のものとし、1頭を牛銀行委員会に返還します。
③3頭の母牛は別の家族のもとで飼育され、上記の流れで次の希望者のもとで飼育・繁殖を繰り返します。
④牛銀行委員会に返還された子牛は、貸し出すか売却することによって循環していきます。

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第一期は、牛の価格高騰や円安の急激な進行のため、牝牛3頭分の十分な寄付を集めることができなかったため、低利子融資の形で2家族がそれぞれ牛を一頭飼えるように、25,000バーツずつ貸し出しました。3年後利子3000バーツとともに返却します。

第二期は、昨年2015年にそれまでプールしていた寄付金をタイへ送金し、牝牛を3頭買い、最初に考えていた循環型の牛銀行システムとして再スタートしました。
この時の、収支はすでにブログ上でご報告いたしました。

そして、今回第三期として、みなさまから牛のためにいただいた寄付をタイへ送金しました。
うち1頭はNTT労組関西総支部からの寄付です。

下の写真は、NTT労組関西総支部団長沼田さんと新しい牛の飼育者ヤーさん夫婦@牛舎の前
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以下、これまでの牛銀行収支です。
2015年9月1日時点での牛銀行残高(牛銀行委員会が現金で預かっているお金)は
35,000バーツでした。
その後の収支は、以下のようになります。

第二期牛銀行に関連する支出(追加)
種付け料      1,200
種付けに伴う運搬費  400
ミネラル      1,100
~~~~~~~~~~~~~~~
残高      32,300バーツ

第3期牛銀行寄付430,000万円送金(2016年1月13日)
受け取りタイ・バーツ 130,387バーツ
☞残高合計      162,687バーツ

第3期牛銀行に関連する支出
牛購入費①      43,900
牛購入費②      46,500
牛購入費③      46,000
運搬費         600
縄           260
ミネラル        1,100
飲食費         1,200
~~~~~~~~~~~~~~~~
残高          23,127バーツ
残金は牛銀行委員会で預かることになります。

また第1期牛銀行で現金の形で融資していた分が、利子も含めてすべて返却されました。
ピクンさん     28,000
タナーヨンさん   28,000
これらを合わせて、
残高          79,127バーツ

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牛銀行サポーターとしてご寄付していただいた皆様、
どうもありがとうございました。
また、牛銀行に対する寄付は継続してお受けしており、
まだ未送金の分については、現地の牛銀行委員会と相談のうえ、
次の家族が3頭飼えるよう、近々送りたいと思います。

これからもご支援どうぞよろしくお願いいたします(文責;加藤)。
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